Eiichi Sudo
大足の中心街
重慶からバスで6時間でこの町に着く。
バスで一緒だったアメリカ人についていって同じ宿に泊めてもらった。
まずは宿を確保して安心。
大足には巨大な涅槃像があるはずなのだがどこにあるのか全くわからない。
雨はしとしと降っているし、道はぬかるんでいるし、食堂はないし。
ここに着いて次にしなければならないのは、成都行きのバスの切符を買うことだ。
なんとか三日後のバスが買えた。次は食べるところの確保。
食堂がどこにもないので違うホテルのレストランに食べに行くことにした。
そしていよいよ観光である。目玉はなんと言っても巨大な涅槃像。
突然大声がして人が集まりだした。けんかだ。
ちょっとしたことですぐにけんかが始まり、すぐに黒山の人集りとなる。
この町はどのようなサイクルで動いているのだろう。
町を歩く人みんなが、仕事をしているようにも見えるし、していないようにも見える。
活気があるようで全くない。
大きな都市では外国人を見ると外貨ねだりの人間が寄ってくるが、ここではそんなこともない。
成都までの8時間のバスは悲惨だった。
バスは20年程前の富士急のものをそのまま使っている。
窓はガラスがなく道はがたがた。乗客は人間だけではない。アヒルや鶏までもが乗ってくる。
荷物は屋根へ載せ、人はがんがん中へ入ってくる。
走りながら運転手は客と喧嘩するし、アヒルはがあがあうるさいし。
とにかく無事に成都に着くことだけを祈った。
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